演題

OP-027-3

胆道閉鎖症:術後黄疸消失率と自己肝生存率向上への試み

[演者] 浅桐 公男:1
[著者] 靍久 士保利:1, 倉八 朋宏:1, 坂本 早季:1, 升井 大介:1, 吉田 索:1, 橋詰 直樹:1, 七種 伸行:1, 石井 信二:1, 深堀 優:1, 八木 実:1, 田中 芳明:2
1:久留米大学小児外科, 2:久留米大学医療安全管理部

過去20年間に当科で葛西手術を施行した30症例を対象に当科の手術手技と術後管理の試みである抗酸化療法について検討した.【結果】手術時日齢は中央値59.5日.当科では肝門部結合織に流入する門脈分枝を全て結紮切離した後,右側は門脈右枝内側の右肝動脈前・後区動脈分岐部,左側は門脈左枝背側まで完全に剥離する.これにより肝門部結合織と肝臓との境界が明瞭となり,肝被膜直上で結合織の完全な切除が可能になる.黄疸消失(T.Bil<1.0)は27/30症例(90%).2004年以降の19症例に抗酸化療法としてコエンザイムQ10もしくは緑茶カテキンを黄疸消失まで投与し,黄疸消失平均日数は抗酸化療法施行群62.1日,未施行群118.2日と抗酸化療法施行群で有意な早期黄疸消失を認めた.全生存率は90%,自己肝生存率は1年:90%,3年:74.1%,5年:70.8%.【考察】黄疸消失までの抗酸化療法は黄疸消失速度を速める可能性が示唆されたが黄疸消失率には関与せず,手術手技の重要性が再確認された.
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