演題

OP-020-5

腫瘍間質のMMP-9高発現は肺癌の臨床病理学的悪性度に関与する; 特に肺気腫に発生した肺癌との関連について

[演者] 村上 順一:1
[著者] 佐野 史歩:1, 林 雅太郎:1, 上田 和弘:1, 濱野 公一:2
1:山口大学器官病態外科・呼吸器外科, 2:山口大学器官病態外科

【背景】我々は気腫肺に発生した肺癌は再発率が高いことを報告した.気腫肺ではMMPが増加している. MMPは癌の進展に関与するが, 気腫肺にできた肺癌のMMP発現の報告はない.【対象】非小細胞肺癌に対して肺葉切除したp-I期の喫煙歴のある48例を対象とした.【方法】MMP-2, -9, -14, CD105, PCNAで免疫組織染色を行い, 癌細胞と間質のMMP発現, 微小血管密度, 細胞増殖率を評価し, 解析した. CT画像解析で肺気腫を診断した.【結果】単変量解析で肺気腫, 腫瘍径, 脈管浸潤, 間質MMP-9(+)と微小血管密度が, 多変量解析で間質MMP-9(+)と微小血管密度が再発因子となった. 間質MMP-9(+)の場合, 微小血管密度と細胞増殖率が有意に高かった. 肺気腫患者で間質MMP-9が有意に高発現していた. 【結論】腫瘍間質のMMP-9高発現は血管新生, 細胞増殖, 脈管侵襲を介して術後再発に関与する. 気腫肺発生の肺癌では間質MMP-9高発現を高率に認め, 術後再発の原因の1つと考えられた.
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