演題

OP-020-2

肺腺癌におけるアロマターゼの発現の意義

[演者] 田中 和美:1
[著者] 清水 公裕:1, 堀口 淳:1, 小山 徹也:2, 永島 宗晃:1, 大滝 容一:1, 竹吉 泉:1
1:群馬大学臓器病態外科, 2:群馬大学病理診断学

【はじめに】近年、肺腺癌とエストロゲンの関与が報告されている。我々は、エストロゲン生合成経路の律速酵素であるアロマターゼに着目し、腫瘍内のアロマターゼの発現の意義について検討した。【対象と方法】2004年〜2010年に当科で手術した肺腺癌188例を対象とし、アロマターゼ、エストロゲン受容体(ERα,ERβ)、プロゲステロン受容体(PR)の免疫染色(IHC)を行った。また、EGFR変異を解析し臨床病理学的因子とともにアロマターゼの発現と比較検討した。予後解析はKaplan-Meier法を用いて行った。【結果】アロマターゼ,ERα,ERβ,PRは肺腺癌の86.7%,1.6%,80.3%,2.7%で陽性で、臨床病理学的因子との関連は認めなかった。予後解析では、EGFR野生型群においてアロマターゼ高発現群(IHC:2+,3+)は低発現群(IHC:-,1+)に比べ有意に予後不良であった(p=0.001)。【まとめ】EGFR野生型群の肺腺癌ではアロマターゼが腫瘍の発育・進展に関与している可能性が高い。
詳細検索
アプリバナー iPhone版,iPad版 Android版