演題

OP-018-2

大動脈解離におけるアディポネクチンの役割

[演者] 渡辺 芳樹:1
[著者] 宮川 繁:1, 福嶌 五月:1, 前田 法一:2, 斎藤 充弘:1, 鳥飼 慶:1, 上野 高義:1, 戸田 宏一:1, 倉谷 徹:3, 下村 伊一郎:2, 澤 芳樹:1
1:大阪大学心臓血管外科, 2:大阪大学内分泌・代謝内科, 3:大阪大学低侵襲循環器医療学

【背景】アディポネクチンはエネルギー代謝において重要な役割を担うが、ヒトの病的血管壁におけるその発現に関しては明らかとなっていない。そこで、ヒト大動脈解離における、その発現および血中濃度の推移につき検討した。【方法・結果】大動脈解離発症急性期および慢性期の手術検体を解析し、正常大動脈をコントロールとした。免疫組織学的検討では、急性大動脈解離において解離した中膜の表面にアディポネクチンの発現を強く認めた。一方、急性B型大動脈解離で手術未施行の患者において、血中アディポネクチン濃度を測定すると(N=5)、アディポネクチンの血中濃度は大動脈解離発症後、経時的に減少した(24H-78H: 80.4±11.3%, 78H以降:62.5±21.5%)。【結語】アディポネクチンは急性大動脈解離において解離中膜の壁に集積した。血中アディポネクチン濃度は解離発症から減少しており、大動脈壁に集積することで壁修復等に関与している可能性が示唆された。
詳細検索
アプリバナー iPhone版,iPad版 Android版