演題

OP-017-8

胸部大動脈手術周術期の急性腎障害が遠隔期腎機能に与える影響

[演者] 中村 玉美:1
[著者] 美甘 章仁:1, 小林 峻:1, 工藤 智明:1, 蔵澄 宏之:1, 鈴木 亮:1, 高橋 雅弥:1, 白澤 文吾:1, 濱野 公一:1
1:山口大学心臓血管外科

【背景】近年、胸部大動脈手術後の急性腎障害(Acute kidney injury: AKI)が生命予後を悪化させるとの報告があるが、術後遠隔期にわたって腎機能を検討した報告は少ない。【目的】胸部大動脈手術周術期のAKIが遠隔期腎機能に影響するか否かを検討した。【対象と方法】2003年9月から2014年12月に当院で施行した全弓部置換術症例のうち、在院死4例を除く204例を対象とした。AKIは術後48時間以内最低推算糸球体濾過量(eGFR)を用いてRIFLE分類で評価した。また遠隔期eGFR低下率>25% を遠隔期腎機能悪化と定義した。【結果】術後AKIは66例(32.4%)に発症した。遠隔期腎機能悪化は全体の23.2%で認められ、AKI群27.3%、非AKI群16.8%とAKI群で有意に多かった(p=0.0086)。多変量解析で遠隔期腎機能悪化のリスク因子はAKIのみであった(OR:2.89、p=0.0091)。【結語】RIFLE分類を用いた術後48時間以内におけるAKIは、遠隔期腎機能悪化の最も強力な予測因子であった。
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