演題
OP-008-4
4型進行胃癌に対する胃癌手術と術中腹腔内治療の治療効果 |
【目的】極めて難治な4型進行胃癌に対する、胃癌手術と腹腔内温熱化学療法(HIPEC)の治療効果を検討【方法】胃癌手術+HIPEC施行症例で、深達度pSS以深の胃癌90例を対象に、4型胃癌23例と非4型胃癌67例の治療成績を比較。またHIPEC非施行の135例とも比較。HIPECはMMC,CDDP,5-FUと生食5Lを42℃30分間腹腔内で持続還流。【結果】1)〈治癒手術(R0)施行例〉5年全生存率(OS)は非HIPEC例(n=110)の4型群が 28.6%で非4型群が 36.3%。HIPEC施行例の5年OSは、4型群85.7%, 非4型群88.3%と極めて良好、両群に有意差なし。2)〈腹腔内癌陽性(CY1またはP1)に対する胃癌手術例〉3年OSは、非HIPEC例の4型群 が 0%で非4型群が17.6%。一方HIPEC施行例の 3年OSは4型群23.1%、非4型群40%。【結論】4型進行胃癌に対する胃癌手術とHIPEC併用療法は、R0手術できれば極めて良好な治療効果があり、腹腔内癌陽性でも腹腔内に癌が限局していれば長期予後を得られることもある。