演題
OP-006-5
当科における腹腔鏡下補助下側方リンパ節郭清の成績 |
【対象】当科で腹腔鏡下LLNDを行った43例を対象とした。【結果】平均手術時間は602分、平均術中出血量は436.6ml、側方リンパ節郭清個数は片側平均8個であった。合併症としては、一時的でも術後排尿障害を認めた症例が11例、縫合不全2例、腸閉塞5例、SSI5例、リンパ瘻4例、DVTは2例であった。以前の開腹LLND症例と比較すると、排尿障害およびリンパ漏が増加傾向にあった。リンパ瘻に関しては、術前CRTを施行した症例に多く認め、難治となる症例も認めた。3例に骨盤内再発を認め、そのうちリンパ節再発を疑う症例が2例であった。【考察】腹腔鏡補助下LLNDでは、開腹に比べ排尿障害を多く認めたが、多くは一時的であり入院期間中に改善していた。リンパ漏に関しては、CRT(+)の症例に関してはクリッピングを行うなどの術式の変更や、色素注入によるリンパ管の同定などの工夫を施行中である。