演題

OP-005-4

骨盤内臓全摘術後の骨盤死腔炎重症化を防ぐために−骨盤底を腹膜で再建することは有用か?

[演者] 木村 賢哉:1
[著者] 小森 康司:1, 木下 敬史:1, 川合 亮佑:1, 植村 則久:1, 夏目 誠治:1, 伊藤 友一:1, 三澤 一成:1, 千田 嘉毅:1, 安部 哲也:1, 伊藤 誠二:1, 清水 泰博:1
1:愛知県がんセンター中央病院消化器外科

TPE後の骨盤死腔炎は治療に難渋することがある。当科では骨盤底に小腸が落ち込み癒着するのを予防するため、腹膜で骨盤底を再建し、腹腔と骨盤死腔とを隔絶して下腹部から腹膜外経路で骨盤死腔内にドレーンを留置している。これが骨盤死腔炎の重症化防止に有効か否かを明らかにするため、2000年1月~2014年4月にTPEを行った45例で骨盤死腔炎の発生状況を検討した。骨盤底再建方法を①腹膜による再建(n=25) ②vicryl meshによる再建(n=4) ③セプラフィルム貼付(n=7) ④再建なし(n=9)に分けると、骨盤死腔炎の発生(Clavien-Dindo分類)は①19例(76%)(IIIa:18例,IIIb:1例) ②3例(75%)(IIIa:2例,IIIb:1例) ③3例(42.9%)(IIIa:2例,IIIb:1例) ④7例(77.8%)(IIIa:6例,IIIb:1例)、術後在院期間(中央値)は①40日②107日③41日④45日。腹膜再建群で小腸皮膚瘻はなく、他群では小腸皮膚瘻を認めた。骨盤底を腹膜で再建することは、骨盤死腔炎の重症化防止に有用と思われた。
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