演題

OP-003-4

短腸症候群患者に対する外科治療法−大型動物を用いた前臨床研究−

[演者] 上野 富雄:1
[著者] 中尾 光宏:1, 硲 彰一:1, 岡 正朗:1
1:山口大学消化器・腫瘍外科

【目的】短腸症候群患者に対する外科的治療法として「小腸再生伸長術」を考案し、検証実験を大動物で行っている。【方法】小腸は辺縁血管から二重の血流支配を受け、腸管を長軸方向に二分し、そこに再生素材(SIS)を縫着し、直列に再吻合を行う。小腸再生を誘導し、小腸吸収面積を倍加できる。ブタ10頭に小腸再生伸長術を行い、再生組織に薬物電気生理学的および免疫組織学的評価を行った。【結果】全例に縫合不全はなく、再生組織は刺激薬剤に対し、濃度依存性の収縮、弛緩反応を認めた。また周波数依存性の収縮も認めた。組織学的には微絨毛で覆われ、Goblet細胞の再生を伴う正常粘膜上皮の再生を認めた。また抗α-SMA抗体、抗desmin抗体、抗S-100蛋白抗体陽性細胞を認め、平滑筋細胞ならびに神経細胞の再生を認めた。【まとめ】このような血流支配下でも、SISは小腸再生を誘導しており、小腸再生伸長術は、SBS患者の有用な治療法になり得る可能性がある。
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