演題

OP-002-2

大腸腫瘍におけるHVEM発現の臨床的意義

[演者] 井上 隆:1
[著者] 庄 雅之:1, 安田 里司:1, 西和田 敏:1, 右田 和寛:1, 小山 文一:2, 中村 信治:1, 植田 剛:1, 錦織 直人:1, 川﨑 敬次郎:1, 尾原 伸作:1, 中本 貴透:1, 藤井 久男:2, 中島 祥介:1
1:奈良県立医科大学消化器・総合外科, 2:奈良県立医科大学中央内視鏡・超音波部

【はじめに】HVEM(Herpesvirus entry mediator)は,腫瘍において増殖や免疫応答に関与しているとの報告が散見されるが,大腸腫瘍における臨床的意義は明らかではなく,その臨床的意義を検討した.【対象と方法】過形成ポリープ10例/腺腫50例/大腸癌234例のHVEM発現を免疫組織学的染色にて検討した.【結果】正常腺管/過形成ポリープではHVEM高発現は認めなかったが,腺腫では24%にHVEM高発現を認めた.大腸癌では,HVEM高発現群はHVEM低発現群に比べ有意に予後不良(P=0.006)で,T3以深とStageII以上の割合が有意に多かった.HVEM発現は多変量解析で独立予後不良因子であり(HR=2.0, P=0.010),CD4+/CD8+ T細胞が高発現群において有意に少なかった.【結語】今回初めて,HVEM腫瘍発現が大腸癌の発癌/増殖/進展の過程と腫瘍免疫回避機構において,重要な役割を果たしている可能性が示唆された.大腸癌の新規予後予測マーカー,治療標的となり得るものと思われた.
詳細検索
アプリバナー iPhone版,iPad版 Android版