演題

YIA-2-4

腫瘍内不均一性を考慮した大腸癌臨床検体における上皮間葉移行の検討

[演者] 武藤 雄太:1
[著者] 鈴木 浩一:1, 市田 晃佑:1, 高山 裕司:1, 福井 太郎:1, 小西 文雄:2, 力山 敏樹:1
1:自治医科大学さいたま医療センター外科, 2:練馬光が丘病院外科

【背景と目的】癌の転移には上皮間葉移行(EMT)が重要だが、臨床検体には腫瘍内不均一性があり、転移巣では元の表現型に戻ってしまうため、うまく捉えられない。腫瘍内不均一性を考慮したEMT関連遺伝子の発現を検討した。【対象と方法】対象はStageⅡ、Ⅳの大腸癌各4例の原発巣と肝転移巣2例。原発巣の中心部と先進部、肝転移巣の遺伝子発現を発現アレイで比較した。【結果】中心部と先進部のEMT関連遺伝子の高発現部位で遺伝子発現を比較すると、EMT関連遺伝子であるCTDSP1、PRKD1、MAPK8、ZEB2は先進部の一部でのみ亢進しており、肝転移巣での発現は低かった。また、StageⅣ先進部では全体的にEMTの促進に関わるpathwayの遺伝子発現が亢進していた。【結語】腫瘍の先進部ではEMTの発現促進に関わる伝達経路が活性化しており、その中でEMT関連遺伝子が高発現する領域から転移・浸潤が引き起こされる可能性が考えられた。
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