演題

PLS-5-2

外傷出血性ショックによる腸管虚血再灌流障害における迷走神経刺激による治療法の可能性

[演者] 森下 幸治:1
[著者] 大友 康裕:1, 植野 彰規:2, Todd Costantini:3, Raul Coimbra:3
1:東京医科歯科大学救命救急センター, 2:東京電機大学工学部, 3:カリフォルニア大学サンディエゴ校外科

外傷出血性ショックにより、腸管虚血が引き起こされ、輸液や輸血により再灌流が起こると多臓器障害が惹起される。 近年、動物実験において出血性ショック、熱傷などの急性病態において、頸部迷走神経への電気的刺激は腸管障害や急性肺障害を抑制することが知られおり、この抑制効果は、迷走神経刺激がマクロファージ等におけるアセチルコリン受容体の発現やサイトカインの産生などを制御するため考えられている。そこで今回、迷走神経に対し電気的活動を引き起こすと考えられている薬物のCPSI-121 (Guanylhydrazone) に注目し、ラットの外傷出血性ショックモデルにおける抗炎症作用について検討した。その結果、腸管や肺障害に対して電気的刺激とほぼ同様の効果を認めた。薬物的な迷走神経の刺激は電気的刺激と比べ侵襲も少なく、新たな治療戦略の一つとなる可能性が高い。今回、虚血再灌流障害における迷走神経刺激の効果に関して最近の知見も含め報告する。
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