演題

PLS-4-4

脂肪肝における温阻血再灌流傷害の増悪の分子機序解明と新しい治療の展開

[演者] 木村 光一:1
[著者] 調 憲:1, 吉田 佳弘:1, 今井 大祐:1, 王 歓林:1, 別城 悠樹:1, 松本 佳大:1, 武石 一樹:1, 伊藤 心二:1, 播本 憲史:1, 山下 洋市:1, 池上 徹:1, 岡野 慎士:2, 吉住 朋晴:1, 川中 博文:1, 前原 喜彦:1
1:九州大学消化器・総合外科, 2:九州大学がん先端医療応用学

【はじめに】脂肪肝の温阻血再灌流傷害は重篤であるが、なぜ脂肪肝で肝傷害が増悪するのかという分子機序は明らかではない。【方法】正常肝および脂肪肝ラットを用いた温阻血再灌流モデルによって評価した。【結果】①虚血再灌流傷害にて脂肪肝群は生存率が低下し、肝壊死面積、8-OHdG、TNFαおよびIL-6の増加が見られた。②NOXは脂肪肝群で発現が増強し、再還流後24時間でピークが見られた。③TLR4は脂肪肝で発現が増強し、HMGB1の増加を伴い再還流後に増加した。④NOX阻害剤投与群で生存率の改善、肝壊死面積、8-OHdG、TNFα、IL-6の減少が見られた。NOX阻害剤投与群では再還流後直後のTLR4やHMGB1に影響はなく、再還流後24時間のTLR4の発現増加やHMGB1の核外放出が抑制された。【まとめ】脂肪肝の温阻血再灌流傷害にはHMGB1、TLR4が関与していた。これらによって活性化するNOXの抑制は脂肪肝温阻血再灌流傷害増悪の抑制に有用であると考えられた。
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