演題

DB-10-2

非必須

[演者] 中川 加寿夫:1
[著者] 櫻井 裕幸:1, 渡辺 俊一:1, 蔦 幸治:2, 淺村 尚生:1
1:国立がん研究センター中央病院呼吸器外科, 2:国立がん研究センター中央病院臨床検査部病理

背景:胸腺腫に対する標準術式は胸腺胸腺腫切除術であるが,その根拠は明らかではない.術式が胸腺腫患者の予後や再発形式に影響を及ぼすか否かについて検討した.対象と方法:1962年から2011年までの国立がん研究センター中央病院における胸腺腫手術例219例中,重症筋無力症非合併,I期およびII期例173例を対象とした.術式により胸腺腫切除術群および胸腺胸腺腫切除術群に分け,再発形式や予後について比較を行った.結果:両群の患者背景を下記に示す.腫瘍径,病期分布および組織型分布において両群間に有意差は認められなかった.胸腺腫切除術群3例(3%),胸腺胸腺腫切除術群6例(8%)に,術後重症筋無力症の発症を認めた.術後5年および10年全生存率は胸腺腫切除術群で96.7%および92.2%,胸腺胸腺腫切除術群で94.0%および86.2%であった(p = 0.755).胸腺腫切除術群2例(2%),胸腺胸腺腫切除術群4例(5%)に術後再発を認めた.初回再発部位は,胸腺腫切除術群で局所1例,遠隔転移1例,胸腺胸腺腫切除術群で局所1例,胸膜播種1例,遠隔転移2例であった.両群ともに腫瘍関連死は認められなかった.結論:胸腺胸腺腫切除術群において術後再発の頻度はやや高かったが,予後は両群とも良好であり,有意差は認められなかった.重症筋無力症非合併胸腺腫I期およびII期例に対して,胸腺胸腺腫切除術は必ずしも必要ではないと考えられる.胸腺腫切除術 (n = 100)平均年齢: 57歳, 男/女: 33/67例, 平均腫瘍径: 5.7cm (1.2-16.0cm) I/II期: 46/54例, WHO histologic type A/AB/B1/B2/B3: 12/53/17/16/2例胸腺胸腺腫切除術 (n = 73) 平均年齢: 55歳, 男/女: 29/44例, 平均腫瘍径: 6.3cm (1.5-17.0cm)I/II期: 27/46例, WHO histologic type A/AB/B1/B2/B3: 9/40/9/14/1例
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