演題

DB-5-1

Stapler

[演者] 長谷川 康:1
[著者] 新田 浩幸:1, 高原 武志:1, 板橋 英教:1, 片桐 弘勝:1, 武田 大樹:1, 安藤 太郎:1, 岩谷 岳:1, 西塚 哲:1, 木村 祐輔:1, 大塚 幸喜:1, 柏葉 匡寛:1, 肥田 圭介:1, 佐々木 章:1, 水野 大:1, 若林 剛:1
1:岩手医科大学外科

膵体尾部切除術における膵切離法において,staplerとnon-staplerのどちらが良いのかは,現在のエビデンスではcontroversialと考えられる.最大規模の無作為化比較試験であるDISPACT trialによると,staplerとhand-sawnでは同等の成績であった(Diener et al. Lancet 2011). しかしながら,このtrialの後にstaplerは大きく進化した.具体的には,エチコン社からエンドパス®ステイプラーECHELONTMが,コヴィディエン社からエンドGIATMトライステープルTMが発売された.両社の製品とも,staple lineが片側2列であったものが3列となり,縫合力が強化されている. ECHELONTMでは先行圧縮をすることで,stapleの最適な形成をサポートし縫合不全を減少させるとしている(Nakayama et al. Surg Endosc 2011).また,ゴールドカートリッジを使用した際,膵が厚いと膵液瘻が増加するというデータがあり(Kawai et al. Am J Surg 2013, Okano et al. Surg Today 2013),膵が厚いケースではグリーンカートリッジを使用すべきと考えられる.トライステープルTMでは,3種類の高さが異なるstapleを用いることで組織損傷のリスクを低減し,また,従来よりも厚い組織においても良好なstaple性能を発揮するとされている.膵切離時に補強材を併用することで膵液瘻のリスクを低下させると報告されているが(Hamilton et al. Ann Surg 2012),リンフォース カートリッジではNEOVEILTMにより耐圧性の向上・膵液瘻の減少が期待される. これらのことをふまえ適正にstaplerを使用することで,膵液瘻を減少させることが可能であると考えられる.したがって,われわれは膵体尾部切除時の断端処理はstaplerが勝っていると考えている.
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