演題
パネルディスカッション
2015-04-18 08:00 - 10:00
PD-22-6
開窓型ステントグラフトを用いた傍腎動脈AAAに対する治療成績 |
傍腎動脈AAA(以下JAA)に対する開窓型ステントグラフト内挿術(Fenestrated endovascular aneurysm repair : FEVAR)についてビデオにて供覧する。【対象と方法】同期間の117例のEVAR中、7例(6%)のハイリスクJAA患者に対してFEVARを施行した。JAAの3D-CT画像をワークステーション上で計測し、テーラーメードのCook社製の開窓型ステントグラフトにてFEVARを行った。【結果】7例の中枢neck長は平均2 mm、上腸間膜動脈3枝、腎動脈12枝にAtrium社製V12 SGを内挿した。またscallopにて腹腔動脈3枝、上腸間膜動脈2枝の血流を維持した。手術時間は平均391分、出血量は601mlだった。Type 1&3のendoleak出現はなく、1例以外は全例14POD以内に退院した。平均21ヶ月のfollow-up中、1例を心筋梗塞にて失ったが、他は全例元気に外来通院中である。【結語】開窓型SGを用いたFEVARはJAAに対して有効な治療手技となり得るが、血管内治療チームの手技習熟が重要と考える。