演題

PD-21-1

胆道癌に対する肝葉切除兼膵頭十二指腸切除術の現状

[演者] 伊神 剛:1
[著者] 江畑 智希:1, 横山 幸浩:1, 菅原 元:1, 水野 隆史:1, 山口 淳平:1, 國料 俊男:1, 角田 伸行:1, 深谷 昌秀:1, 上原 圭介:1, 梛野 正人:1
1:名古屋大学腫瘍外科

【目的】胆管癌に対する肝葉切除兼膵頭十二指腸切除術(Major-HPD)は、術後合併症は多いものの在院死亡は少なく長期生存例も存在するため、十分意義のある術式であると報告されている。一方で、胆嚢癌に対するMajor-HPDの意義は、いまだ議論の余地が残っている。そこで、今回われわれは、胆管癌、胆嚢癌に対するMajor-HPDの現状について報告する。【対象と方法】2013年までに教室で施行したMajor-HPDは152例で、胆管癌が101例(66%)、胆嚢癌が51例(34%)であった。これらの症例を対象とし、retrospectiveに検討した。【結果】1:胆管癌の5、10年生存率は、36%(22例)、26%(4例)、胆嚢癌では、11%(4例)、9%(2例)で、胆管癌が良好であった(p<0.001)。2:門脈合併切除は、胆管癌の35例(35%)、胆嚢癌の27例(53%)に施行した。門脈合併切除を併施した胆管癌の5年生存率は6%(2例)であったが、胆嚢癌の門脈合併切除施行例に、5年生存例は認めなかった。3:在院死亡率は、胆管癌で7%(7例、門脈合併切除4例)、胆嚢癌で24%(12例、門脈合併切除9例)であり、胆嚢癌で高率であった(p=0.003)。2001年以降に手術を施行した胆管癌80例の在院死亡は3例(4%)で手術時期により改善していた(p=0.033)が、胆嚢癌23例の在院死亡は4例(17%)で手術時期による差は認めなかった(p=0.509)。【結語】胆管癌に対するMajor-HPDは、在院死亡も少なく長期予後も期待でき、門脈合併切除併施例にも長期生存例は存在するため、積極的に施行すべきであると考えられた。一方、胆嚢癌に対するMajor-HPDの予後は不良である。特に、門脈合併切除を伴うMajor-HPDは在院死亡率が33%(9/27例)と高率で、長期生存例も認めないため、手術適応から除外すべきである。
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