演題

PD-17-6

高度リンパ節転移陽性胃癌に対する術前化学療法の開発−JOCG胃がんグループにおける取り組み

[演者] 伊藤 誠二:1
[著者] 佐野 武:2, 高張 大亮:3, 円谷 彰:4, 片山 宏:5, 水澤 純基:5, 笹子 三津留:6
1:愛知県がんセンター中央病院消化器外科, 2:がん研有明病院消化器センター消化器外科, 3:がん研有明病院消化器センター消化器外科内科, 4:横浜市立大学消化器病センター外科, 5:国立がん研究センター情報研究部JCOGデータセンター, 6:兵庫医科大学上部消化管外科

JCOG胃がんグループでは、3つの術前化療+大動脈周囲郭清を伴う外科的切除の臨床試験を通じ、高度リンパ節転移陽性胃癌の治療開発を行ってきた。IP療法を採用したJCOG0001では、治療関連死(TRD)が3例(5.5%)発生し中止、CS療法を採用したJCOG0405では、奏効割合64.7%、根治切除割合82.4%(95%C.I.69.1-91.6%)と、根治切除割合の信頼区間下限が閾値(50%)を上回り、有効性が示された。3年生存割合も58.5%と期待値(15%)を大きく上回った。DCS療法を採用したJCOG1002は53例の登録を完遂、根治切除割合84.6%でTRDはなく、安全に施行可能であったが、奏効割合は57.7%と閾値(65%)を上回ることはできなかった。一方、組織学的奏効割合は、Grade2/3の割合が34.6%と、JCOG0405の27.5%よりも高く、今後の生存成績が期待される。以上の結果から、現時点での高度リンパ節転移陽性胃癌に対する標準治療は、術前CS療法+大動脈周囲郭清を伴う外科的切除+術後S-1と考えられる。
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