演題

PD-16-4

両葉多発大腸癌肝転移に対する術前化学療法は予後を改善させるか

[演者] 齋浦 明夫:1
[著者] 高橋 祐:1, 有田 淳一:1, 井上 陽介:1, 石沢 武彰:1, 武田 良祝:1, 寺澤 無我:1, 熊谷 祐:1, 田中 真之:1, 松村 優:1, 松木 亮太:1, 市田 洋文:1, 小西 毅:1, 福永 洋介:1
1:がん研有明病院消化器センター消化器外科

【目的】両葉多発大腸癌肝転移(BCLM)に対する、術前化学療法の意義は不明であり検証した。【方法】当院での術前化学療法は①切除不能症例(UR-BCLM)に対するConversion治療、②切除可能症例 (R-BCLM)に対するNACに分類される。対象は2006-2012年に当院で大腸癌肝転移初回肝切除症例398例中、BCLM167例。【結果】BCLMの5年生存率(OS)は54%であった。UR-BCLM(n=43), R-BCLM(n=124)の5年OSは39%, 59% (p=0.022)。NAC (+)群(n=63), NAC(-)群(n=61)の5年OSは差なし (51% vs 60%, p=0.85)、 5年RFSは治療開始時期を考慮すればNAC(+)群でよい傾向だった (18% vs 8%, p=0.22)。切除不能再発までの期間に差はなかった (32% vs 31%, p=0.95)。R-BCLMではNAC(+)群の術後合併症率はNAC(-)群よりやや高い傾向であった(20% vs 9%, p=0.21)。【結語】R-BCLMに対するNAC治療の予後改善効果は依然不明である。治療開始時期を起点とした前向き比較試験が急務である。
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