演題

PD-14-4

リスク因子別にみたハイリスク食道癌手術症例における周術期および中・長期予後

[演者] 森 和彦:1
[著者] 八木 浩一:1, 清川 貴志:1, 愛甲 丞:1, 西田 正人:1, 山下 裕玄:1, 野村 幸世:1, 瀬戸 泰之:1
1:東京大学消化管外科

食道癌手術の代表的なリスク因子である低肺機能、高齢、腎不全、心不全、サルベージ手術、胃切除のいずれかを有する症例を検討対象として、在院死亡、合併症頻度、3年生存率などの周術期因子を調査した。上記の危険因子のうち少なくとも1項目が該当する症例は69例(26%)であった。術後30日以内、100日以内の在院死亡に関しては、ともに低肺機能(18%、36%)で最も頻度が高く、高齢(8%、16%)、サルベージ(3.8%、15%)がこれに次いだ。3生は全体で30%、腎リスク63%、胃切60%、高齢28%、サルベージ28%、低肺機能27%、心不全21%で、サルベージが独立した予後不良に関連する因子であった。サルベージ症例、高齢者では進行癌症例においては中長期予後は不良であったが、これは腫瘍の悪性度そのもの、併存疾患による他病死に起因するものと考えられた。手術適応の判断にあたっては周術期のリスクと中長期生存成績におけるリスクのそれぞれを考慮する必要がある。
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