演題

骨盤外科手術における切除範囲に応じた骨盤死腔への対応と感染予防

[演者] 植村 守:1
[著者] 西村 潤一:1, 畑 泰司:1, 池永 雅一:2, 竹政 伊知朗:1, 水島 恒和:1, 池田 正孝:3, 関本 貢嗣:3, 山本 浩文:1, 土岐 祐一郎:1, 森 正樹:1
1:大阪大学消化器外科, 2:大阪労災病院外科, 3:国立病院大阪医療センター外科

当施設では,発生する死腔の程度に応じた感染予防を施行している.1)通常直腸癌手術:抗菌剤,創洗浄,閉鎖式低圧持続吸引ドレーン, covering stoma等.2)腹会陰式直腸切断術:腹腔鏡下手術による肛門管直上までの剥離と,会陰側操作とを連携させ過剰な坐骨直腸窩脂肪や肛門挙筋切除を避け,肛門挙筋縫合により骨盤底修復を施行.3)直腸癌局所再発(LRRC)手術:特に感染riskが高い骨盤内臓全摘術/仙骨合併切除の44例を検討した結果,腹直筋脂肪皮弁volume増加による完全骨盤底修復や,積極的な肛門温存を始めたことにより,骨盤死腔炎発生率は60%→21%と低下した(P=0.01).また,シンバイオティクスの有用性を検討するランダム化比較試験を施行し,投与群において骨盤膿瘍発生頻度は4/9(44%)→3/9(33%)と低下し,total SSI発生頻度も0/9(100%)→4/9(44%)と有意に低下した(P=0.02).投与群ではCRTを通してNK活性低下/リンパ球数減少が軽度であったこと等の要因が考えられる.
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