演題

術前化学放射線療法施行下部直腸癌手術における骨盤内感染のリスク因子

[演者] 別府 直仁:1
[著者] 小林 政義:1, 濱中 美知子:1, 吉村 美衣:1, 塚本 潔:1, 山野 智基:1, 野田 雅史:1, 松原 長秀:1, 冨田 尚裕:1, 山中 若樹:2, 柳 秀憲:2
1:兵庫医科大学下部消化管外科, 2:明和病院外科

【はじめに】術前化学放射線療法を施行した下部直腸癌手術における骨盤内膿瘍のリスク因子について検討した。【方法】2007年1月~2013年12月までの7年間に術前化学放射線療法後にtotal mesorectum excision (TME)による根治手術を施行した進行下部直腸癌108例を対象とした。なお他臓器浸潤を認めた48例とマイルズ手術を選択した12例は対象から除いた。【結果】単変量解析では組織型(p=0.002),腫瘍部位(p=0.086),廓清部位(p=0.001)が挙げられ、多変量解析ではhigh tie (hazard ratio, 12.22 [95% confidence interval, 2.83 to 87.94]; p=0.0003), undifferentiated type (91.15 [5.98 to 3128.03]; p=0.0008) がリスク因子であった。【結語】術前化学放射線療法施行下部直腸癌の骨盤内膿瘍のリスク因子はhigh tieとundifferentiated typeであった。とくに手術手技で防止できるhigh tieは避け、左結腸動脈温存D3廓清などの手技を選択すべきである。
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