演題
パネルディスカッション
2015-04-17 15:00 - 17:00
PD-11-5
TAVI時代におけるAS患者に対するSutureless aortic valve replacementの検討 |
【背景】AS患者において、縫合結紮固定を行わずにvalved stentを直視下に置いてくるSutureless valve が開発されている。【目的、方法】2012年4月から2014年3月までの間、ドイツクリニクムオルデンブルグにて経験したSutureless valve を用いたAVR106例の手術成績を検討した。【結果】平均年齢 76±8.6 歳(63~93歳)、男:女=59:47 平均大動脈遮断時間 50.3±20.1分、平均人工心肺時間 83.3±38.3分, 平均手術時間160.6±49.3分であった。 手術死亡例なし。周術期脳梗塞なし。術中、弁周囲逆流を認め、2nd runを要した症例が5例あった。術後弁周囲逆流は認めなかった。【結論】Sutureless valveを用いたAVRは大動脈遮断時間、人工心肺時間の短縮が得られ、術後弁周囲逆流は認めなかった。Sutureless valveを用いたAVR は、MICSへの応用、TAVIでは対処できない複合手術が必要な症例に対しても、有用であった。