演題

PD-10-7

高度脈管侵襲肝細胞癌に対する術後補助療法の意義と分子生物学的解析

[演者] 田中 真二:1
[著者] 伊藤 浩光:1, 茂櫛 薫:2, 小川 康介:1, 藍原 有弘:1, 松村 聡:1, 伴 大輔:1, 落合 高徳:1, 入江 工:1, 工藤 篤:1, 田中 博:2, 有井 滋樹:1, 田邉 稔:1
1:東京医科歯科大学肝胆膵・総合外科, 2:東京医科歯科大学情報医科学センター

【目的】高度脈管侵襲(vp≧3, vv≧2, b≧3)肝癌の分子生物学的特徴と術後補助療法の意義を解析した。【方法】当科切除例の臨床病理学的特徴、術後補助療法の効果、ゲノム及びトランスクリプトーム解析に基づく治療標的分子を検証した。【結果】高度脈管侵襲肝癌の5生率は20.7%, MST=528日であり、B症例 5生率32.5%, MST=1707日, VV症例 5生率24.7%, MST=611日に比較し、VP症例は5生率13.4%, MST=359日と有意に予後不良であった(p=0.007)。VP症例に対する術後補助肝動注化学療法の施行群では5生率21.2%, MST=390日であったが、非施行群のMST=141日であり5生率は得られず、予後と有意に相関した(p=0.024)。VP症例はゲノム不安定性が高く異常分子経路を呈し、前臨床試験により二種類の新規分子標的治療の有効性が示された。【結論】術後補助療法によってVP肝癌の予後改善の可能性が示され、特徴的な分子的背景に基づく新規分子標的治療の可能性が示唆された。
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