演題

後区域グラフトを利用した成人生体肝移植におけるknack & pitfalls

[演者] 赤松 延久:1
[著者] 菅原 寧彦:1, 金子 順一:1, 青木 琢:1, 田村 純人:1, 阪本 良弘:1, 長谷川 潔:1, 國土 典宏:1
1:東京大学肝胆膵・人工臓器移植外科

【背景】後区域グラフトを用いた生体肝移植術をビデオで紹介する。【方法】左肝、右肝グラフトいずれも不適格な症例において後区域グラフトを考慮し、SLVの40%をみたせば後区域グラフトの適応とする。【結果】成人生体肝移植全430中28例(7%)で後区域グラフトを使用した。門脈、肝動脈、胆管の形態に細心の注意が必要である。まれに中肝静脈の末梢がS6の大部分をドレナージする症例があり、その再建を要する場合がある。肝離断面が広いため出血や胆汁瘻の防止につとめる。胆管切離においては術中胆道造影を施行し、後区域胆管を門脈の裏で切離する。症例によっては胆管3穴になる場合もある。吻合に際しては、それぞれの脈管が必然的に細径でありskillを要する。静脈再建では前壁にパッチをあてて静脈狭窄を予防する。術後成績は右肝、左肝グラフトを同等であるが、GradeIII以上の胆管合併症を12例(43%)に認め、頻度は左肝、右肝グラフト症例より有意に高い。
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