演題

高度な門脈血栓症合併例に対する成人生体肝移植術の工夫

[演者] 小寺 由人:1
[著者] 江川 裕人:1, 片桐 聡:1, 有泉 俊一:1, 尾形 哲:1, 高橋 豊:1, 大森 亜紀子:1, 山下 信吾:1, 山本 雅一:1
1:東京女子医科大学消化器外科

高度な門脈血栓症例に対しHemitranpositionを施行した症例を経験。症例はアルコール性肝硬変の60台男性、Child-Pugh 11点, MELD 9点。右葉肝移植を実施。門脈血栓摘出を試みるも、血栓は器質化し内腔の80%を占め、門脈壁は被薄化し容易に損傷した為、血栓摘出は不可と判断し門脈を閉鎖。SMVは後壁に血栓が存在し、ジャンピンググラフトは困難と判断、左腎静脈門脈吻合を考慮も、後腹膜の浮腫等にて視野確保ができず、Hemitranspositionを選択。左内頚動脈を採取し下大静脈前面に端側吻合。肝静脈吻合後に門脈と内頚静脈グラフトを吻合し血流を再開。肝動脈吻合後に肝内門脈枝を超音波ドップラーでモニター、定常波になる様に下大静脈径を縫縮。術後は食道静脈瘤破裂や胆管吻合部狭窄等併発したが、重篤な合併症なく退院。術後2年経過も肝性脳症の発症なく経過良好。高度な門脈血栓症例に対する生体肝移植手術として、Hemitranspositionは一つの選択肢となる
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