演題

狭窄および出血を伴う胃癌に対する緩和手術の治療成績

[演者] 松本 壮平:1
[著者] 若月 幸平:1, 田仲 徹行:1, 右田 和寛:1, 伊藤 眞廣:1, 中出 裕士:1, 國重 智裕:1, 中島 祥介:1
1:奈良県立医科大学消化器・総合外科

【目的】狭窄(GOO)と出血症状(AN)を有する根治切除不能胃癌患者に対する緩和的胃切除(PG)とバイパス手術(BS)の症状緩和効果を比較した。【対象と方法】GOO患者(PG群n=34、BS群n=11)とAN患者(PG群n=27、BS群n=6)で臨床病理学的因子、症状緩和効果、予後を検討。【結果】GOO:両群で性別、年齢、腫瘍部位、深達度、非治癒因子の部位、個数は同等。以下PG/BSの順。術後経口摂取開始日(5/5)、在院日数(23/19)、経口摂取達成率(85/73%)、退院可能率(88/91%)、経口摂取可能期間(172/181日)で同等。術前後のGOOスコア、PSに差なし。PG群は手術時間が長く、出血量は多く、術後合併症も高頻度。術後生存期間に有意差なし。AN:BS群で深達度が深く、腹膜播種が多かった。術前のHb値、輸血量は同等だが、術後輸血量はBS群が多かった。術後のPSはPGが良好。【結論】GOO症例に対するPGの症状緩和効果は十分でなく、胃切除の意義は少ない。一方AN症例には胃切除が望まれる。
詳細検索
アプリバナー iPhone版,iPad版 Android版