演題

切除不能遠隔転移を伴う大腸癌に対する姑息的原発巣切除の意義:propensity score matching法による多施設データの解析

[演者] 石原 聡一郎:1
[著者] 西川 武司:1, 田中 敏明:1, 田中 潤一郎:1, 清松 知充:1, 川合 一茂:1, 畑 啓介:1, 野澤 宏彰:1, 金沢 孝満:1, 風間 伸介:1, 山口 博紀:1, 須並 英二:1, 北山 丈二:1, 杉原 健一:2, 渡邉 聡明:1
1:東京大学腫瘍外科, 2:東京医科歯科大学腫瘍外科

【目的】切除不能遠隔転移を伴う大腸癌(mCRC)に対する原発巣切除の予後への影響を解析する。【対象】フォローアップ研究会17施設で1997年〜2007年に治療されたmCRC症例(n=1982)。【結果】原発巣切除例(n=1782)の生存期間中央値は17.2月で、非切除例(n=200)の6.4月より良好であった(p<0.01)。非切除例はより癌の進行した状態だったが、propensity score法による多変量解析の結果、原発巣切除例の方が予後良好であった(hazard ratio [HR]:0.46、95% confidence interval [CI]:0.32-0.66、p<0.01)。サブグループ解析の結果、65歳以上(HR:0.72、95%CI:0.36-1.42、p=0.08)、女性(HR:0.60、95%CI:0.31-1.17、p=0.13)、右側結腸癌(HR:0.68、95%CI:0.39-1.20、p=0.17)では原発巣切除による予後の改善は明らかではなかった。【結論】原発巣切除によりmCRCの予後は全体として改善したが、予後改善効果は症例群間で異なっていた。
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