演題

SP-4-4

21世紀の医師キャリア教育の実践とは ~秋田大学での必修講義としてのキャリア教育プログラム

[演者] 蓮沼 直子:1
1:秋田大学

近年、日本の医学部における女子学生の数は増加してきており、秋田大学では既に4割を超えている。しかし、これまで医学部におけるキャリア教育や就職支援は他学部に比べて遅れていたといえる。その理由は医学部入学が医師という職業選択を意味しており、また医師のキャリアは一本道で先輩の背中をみて切磋琢磨しながらついていけばいいと思われていたからではないだろうか?女性医師の7割が男性医師と結婚するというデータもあるが、何より一緒に同僚として働くことになる。また、今後は出産・育児のみならず、健康問題や介護でそれまでと同じように働けなくなる医師も出てくることが予想され、キャリアパスの多様化も進んでいる。このような理由から、医学部におけるキャリア教育は妊娠・出産などのライフイベントに影響を受けやすい女子医学生のみならず、全医学生に必要と考えている。秋田大学では①生涯の仕事として、医学生が高いモチベーションをもって卒業する。②将来女性医師のパートナーや同僚として一緒に働く男子医学生への働きかけ。③様々な経験を持つロールモデルのキャリア形成について聞く機会をもつ、などを目的に2009年より初年次ゼミで1年生に1コマ、2010年からは3年生に5コマ(1日)を必修カリキュラムとして開始している。これらのカリキュラムは座学のみの受け身の講義ではない。3年生では総論の講義のほか、シナリオをベースにしたグループワークをとりいれ発表や総合討論も行っている。また数人の学内外のロールモデルとなる男女先輩医師の経験を聞く時間をもうけている。講義の最後には1、3年生ともキャリア未来年表の記載をしている。参加学生は女性医師の現状を理解したうえで、卒後どのようなことが起こりうるのか知り、自分たちはどのようにキャリアを積んでいくべきか考える機会になったようである。今後は、医学教育の質保証の観点や施設によるキャリア教育をする学年や時間数の違いなどもあることから、経験目標などを重視したカリキュラムが必要であると考える。そこで、秋田大学のキャリア教育においての経験目標と実際のカリキュラムの詳細を提示しながら、どの施設でも共有できるキャリア教育の在り方についてディスカッションしたい。
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