演題

RS-15-7

下大静脈閉塞を伴った多包性肝エキノコックス症の1例

[演者] 千田 圭悟:1
[著者] 神山 俊哉:1, 横尾 英樹:1, 柿坂 達彦:1, 折茂 達也:1, 若山 顕治:1, 敦賀 陽介:1, 蒲池 浩文:1, 畑中 佳奈子:2, 武冨 紹信:1
1:北海道大学消化器外科I, 2:北海道大学病理部

【はじめに】今回我々は下大静脈(IVC)完全閉塞を伴う肝エキノコックス症に対して、肝切除+IVC合併切除(IVC非再建)を行い、良好な結果を得たため報告する。【症例】43歳、男性。胸痛を主訴に近医受診。CTで肝左葉を主座とする腫瘤性病変を認め、血清学的診断で肝エキノコックス症の診断となり当科紹介となった。術前画像診断で肝左葉から尾状葉に13cm大の病巣を認め、肝部IVCは病巣により完全閉塞し、右副腎浸潤も認めた。IVCの側副血行路として上行腰静脈、奇静脈系の発達を認めた。肝左3区域+尾状葉切除及びIVC、右副腎合併切除術を施行し、肝上部IVCは右肝静脈が温存される位置で一部病巣を残す形で切除した。肝下部IVCは腎静脈合流部頭側で縫合閉鎖し、再建しなかった。術後、下腿浮腫は認めず経過は良好である。【結語】IVC完全閉塞例に対する肝切除において、術前に奇静脈系の側副血行路の発達が確認できれば、IVC合併切除後の再建は不要である。
詳細検索
アプリバナー iPhone版,iPad版 Android版