演題

RS-15-1

直腸および肝にNET(G1)を同時性に認めた一例

[演者] 馬場 逸人:1
[著者] 松井 恒志:1, 福田 卓真:1, 森山 亮仁:1, 小島 博文:1, 渋谷 和人:1, 吉岡 伊作:1, 奥村 知之:1, 長田 拓哉:1, 塚田 一博:1, 常山 幸一:2
1:富山大学消化器・腫瘍・総合外科, 2:富山大学病理部

消化管神経内分泌腫瘍(NET)の肝転移は比較的頻度の高い病態であるが、今回、悪性度の低い微小な直腸NETから肝転移をきたした症例を経験したので報告する。症例は60歳男性。健診で肝腫瘤を指摘され当科紹介となった。腹部CTで肝S4/8に37mm大の実質構造を伴う嚢胞性病変を認め、MRIでは隔壁構造に造影効果を伴っていた。画像検査からは肝嚢胞腺癌などの悪性腫瘍が疑われた。同時期に施行した下部消化管内視鏡で粘膜下腫瘍が指摘され、生検の結果NET G1と診断されたが、最大径7.9mmと小さく、粘膜下層に限局する病変であったために肝病変とは無関係と考えられた。肝病変に対して内側区域切除を施行したところ、切除標本からNET G1と診断された。病理学的特徴や免疫染色のパターンが直腸NETの病変と同様であることから、肝病変は転移巣であると考えられた。本症例のような微小な消化管NET G1であっても肝腫瘍が併発する場合、転移を念頭に置いた治療が重要である。
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