演題

RS-14-8

悪性下大静脈症候群に対して静脈ステント留置術を施行した症例

[演者] 松本 亮:1
[著者] 須藤 隆一郎:1, 溝口 高弘:1, 三好 康介:1, 深光 岳:1, 田中 史朗:1, 宮崎 健介:1, 杉山 望:1, 金田 好和:1, 善甫 宣哉:1
1:山口県立総合医療センター外科

悪性下大静症候群とは腫瘍の浸潤、圧排により下大静脈に狭窄を来す病態である。症例は59歳女性で右乳癌に対し右乳房摘出術後に多発肝転移が出現し、化学療法を行ったが肝転移病変の増大を認め、腹水の貯留および下部体幹の浮腫を認めた。造影CTで著名な腹水および下部体幹の浮腫を認め、肝両葉に多発する腫瘍により、肝部下大静脈が圧排され狭窄を認めた。悪性下大静脈症候群に伴う難治性腹水と診断し下大静脈ステント留置術を行った。術後浮腫の軽減や腹水量の減少を認め、ある程度の効果は認められたが、著名な改善は認められなかった。悪性下大静脈症候群に対する静脈ステント留置術は低侵襲で症状改善に即効性の期待される治療であり、有効性を示した報告も散見される。本症例で著名な症状改善が認められなかった要因として病変の進行に伴う低アルブミン血症や肝転移巣の増大に伴う門脈圧亢進などが考えられた。
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