演題

RS-14-7

発症にポリエチレンタンクへの胸部打撲が関与したと考えられる胸部大動脈仮性瘤の1例

[演者] 船田 敏子:1
[著者] 内田 徹郎:1, 浜崎 安純:1, 前川 慶之:1, 黒田 吉則:1, 水本 雅弘:1, 安本 匠:1, 五味 聖吾:1, 貞弘 光章:1
1:山形大学第二外科

【症例】67歳、女性。【経過】灯油を入れるポリエチレンタンクを小屋に入れる際につまづいて右側胸部を強打した。7か月後の人間ドックの胸部レントゲンで異常影を指摘された。精査のためにCTを施行したところ、胸部下行大動脈に大動脈瘤を指摘され、当科に紹介された。胸部レントゲンでは左第3弓あたりに突出する腫瘤影を認め、胸部造影CTでは下行大動脈に嚢状瘤を認めた。下行大動脈の限局的な病変であったため、血管内治療の適応と判断し、全身麻酔下にステントグラフト内挿術を施行した。術後の造影CTでエンドリークはなく、胸部下行大動脈内の血流も良好に保たれていた。【考察】外傷性の大動脈瘤は交通外傷等の高エネルギー外傷で生じることが多いが、転倒し打撲するという軽度の外傷でも起こる可能性があり、定期的な検診は必要であると考えられた。本症例は人工血管置換術よりも低侵襲であるステントグラフト内挿術を施行し、良好な経過を得た。
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