演題

RS-12-1

手術により救命しえた胸腔内穿破により急性膿胸を合併した成熟奇形腫の一例

[演者] 福田 章浩:1
[著者] 橋本 昌樹:1, 中道 徹:1, 門司 祥子:1, 黒田 鮎美:1, 多久和 輝尚:1, 松本 成治:1, 近藤 展行:1, 長谷川 誠紀:1
1:兵庫医科大学呼吸器外科

【はじめに】縦隔に発生した成熟奇形種の多くは無症状に発見されるが、稀に隣接臓器に穿破して重大な合併症を引き起こす。今回我々は腫瘍が右胸腔内に穿破、急性膿胸を発症した1例を経験したため報告する。【症例】症例は45歳女性。10年以上前に前縦隔腫瘍を指摘されたが放置。突然背部痛を自覚し翌日近医を受診。血液検査は炎症反応の高値、胸部CTは右房右側に突出する内部不均一な13cmの腫瘍を前縦隔に認め、右胸腔内には大量の胸水が貯留していたため奇形種の胸腔内穿破による急性膿胸と診断、手術目的で当院へ転院。搬送時患者はプレショックの状態。【手術】胸骨正中切開及び右側胸部小開胸で手術を開始。右胸腔内はフィブリンの析出が著明で胸水は混濁。腫瘍は周囲組織への浸潤がなく切除できた。【経過】右下葉は長期間の圧排のため再膨張不良であったがショック状態は離脱して呼吸循環動態は安定。第15日目に軽快退院した。腫瘍は成熟奇形種であった。
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