演題

巨大に発育した悪性葉状腫瘍の1例

[演者] 中本 修司:1
[著者] 近藤 康史:1, 横田 光央:1, 信太 昭子:1, 小野里 航:1, 二渡 信江:1, 高橋 禎人:1, 西 八嗣:1
1:北里大学メディカルセンター外科

症例は50歳女性.2006年に左乳房腫瘤を自覚し近医を受診した.腫瘤の摘出生検を行い,境界型の乳腺葉状腫瘍と診断された.その後自己判断で病院を受診せず放置していた.2014年に腫瘍の増大と自壊を認めたため当科を受診した.腫瘍は長径21cm大で,超音波上,左乳房全領域に一部嚢胞変性を伴う低輝度の巨大腫瘍を認め,内部には分葉状構造を認めた.左乳腺腫瘍に対して胸筋温存乳房切除術,腋窩リンパ節郭清および分層植皮術を施行し,病理結果,Malignant phyllodes tumorと診断した.切除断端は陰性でリンパ節転移は認めなかった.悪性葉状腫瘍は比較的稀な疾患であり,頻度は全乳腺悪性腫瘍の約0.5%以下とされている.腫瘍の急速な増大と血行性転移が特徴であり,リンパ行性転移は極めて稀である.局所再発率が高いため,術後は定期的な観察が必要である.今回我々は巨大に発育した悪性葉状腫瘍の1例を経験したので,若干の考察を加えて報告する.
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