演題

乳癌局所再発との鑑別が困難であった異物型巨細胞肉芽腫の1例

[演者] 藤﨑 正寛:1
[著者] 唐 宇飛:1, 岩熊 伸高:1, 三島 麻衣:1, 竹中 美貴:2, 高橋 宏樹:1, 田山 浩介:3, 藤井 輝彦:4, 赤木 由人:1
1:久留米大学外科, 2:久留米大学病理, 3:田山メディカルクリニック, 4:久留米大学集学治療センター

今回我々は乳癌術後局所再発との鑑別が困難であった異物型巨細胞肉芽腫の1例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する。症例は73歳女性。71歳時に左乳癌T2N0M0 stageIIAに対して、左乳房部分切除術および腋窩リンパ節郭清を施行した。病理診断は充実腺管癌で、ER(-), PgR(-), HER2(-), Ki-67 index: >50%であった。術後放射線療法後に内分泌療法を施行していたが、術後8カ月で肝転移が出現。同時に左残存乳房に腫瘍を認めたが生検検査では良性の診断であった。化学療法を開始し、肝転移はcCRとなるも左乳房腫瘍は縮小傾向を認めず、本人の希望もあり確定診断目的に左乳房切除術を施行した。最終病理診断は異物型巨細胞肉芽腫であった。異物型巨細胞肉芽腫は比較的稀な良性腫瘍であるが、縫合糸、針、膿瘍などが原因とされ、術後放射線療法の関与が言われており、局所再発との鑑別が困難なことから乳房温存術後の経過観察には注意を要する。
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