演題

上腸間膜動脈血栓症における予後因子の検討

[演者] 丸野 正敬:1
[著者] 岩槻 政晃:1, 清水 健次:1, 小川 克大:1, 山村 謙介:1, 尾崎 宜之:1, 田中 秀幸:1, 杉山 眞一:1, 緒方 健一:1, 土居 浩一:1, 髙森 啓史:1
1:済生会熊本病院外科

【背景と目的】上腸間膜動脈(SMA)血栓症は,敗血症やDICへ陥り,救命に集学的治療を要する.本研究ではSMA血栓症手術症例の予後因子を検討する.【方法】2009年から2014年までのSMA血栓症手術例20例を在院死亡群と生存退院群の2群に分け術前身体所見と血液検査値,手術因子およびAPACHE II,SOFA,P-POSSUMについて比較した.【結果】男性:女性=11:9,平均年齢73.2歳(48-97歳)で,死亡例は7例(35.0%)であった.術前因子は死亡群でGCS,Hb,Htは有意に低く,Kは有意に高かった(p<0.05).手術因子は両群間に有意差はなかった.スコアリングは死亡群でいずれも有意に高く,ROC曲線解析ではAPACHE IIが最も高い予測能を示した(AUC=0.895).多変量解析ではP-POSSUMのみが有意な予後予測因子であった(p=0.02).【考察】SMA血栓症の予後予測には,スコアリングが有用で,特にP-POSSUMが有用であった.SMA血栓症の予後には,術前の全身状態に加え,手術侵襲の程度も関与する可能性がある.
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