演題

空腸瘻造設部位に起因する食道癌術後イレウスの検討と術式の工夫

[演者] 太田 啓介:1
[著者] 吉野 茂文:1, 武田 茂:1, 兼清 信介:1, 北原 正博:1, 西山 光郎:1, 硲 彰一:1, 岡 正朗:2
1:山口大学消化器・腫瘍外科, 2:山口大学

【はじめに】食道癌手術における周術期の栄養管理のための経腸栄養は有用であり、我々は手術時に腸瘻を造設し、術後6時間より経腸栄養を開始している。しかし腸瘻造設に起因したイレウスを経験することも少なくない。そこで、その原因を検討した上で術式を変更し、旧術式と新術式を比較検討した。【対象・方法】2006年1月から2014年8月までに当科で切除した食道癌症例で、経腸栄養のための空腸瘻を造設した183例のうち、腸瘻に関連した術後イレウス症例について検討した。旧術式で腸瘻造設した146例と新術式の37例で比較検討した。空腸瘻に起因するイレウス症例は旧術式で9例(9/146例、6.1%)で、新術式37例ではイレウス発症は認めていない。有意差はないものの新術式においてイレウスの頻度は低かった。【結語】本新術式の工夫は食道癌術後空腸瘻に起因するイレウスの発症予防に有用であると考えた。
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