演題

重症潰瘍性大腸炎に対する結腸亜全摘術後、残存直腸大量出血に対し再手術を行った4例の臨床経過

[演者] 石井 洋介:1
[著者] 小金井 一隆:1, 辰巳 健志:1, 黒木 博介:1, 二木 了:1, 山田 恭子:1, 荒井 勝彦:1, 杉田 昭:1, 福島 恒男:2
1:横浜市立市民病院炎症性腸疾患科, 2:松島クリニック

重症潰瘍性大腸炎(UC)に対し、結腸亜全摘・回腸人工肛門・S状結腸粘液瘻造設術後の残存直腸から大量下血で、再手術を要する症例の治療法について、自験4例を対象とし検討する。男性1例、女性3例で、初回手術時年齢は47、27、46、63歳であった。全例で肛門管に深掘れ潰瘍を有していたため、結腸亜全摘術を施行した。術後大量出血までの期間は3-6日で、1例に出血性ショックとDICを認めた。全例保存的に止血困難で、残存大腸切除・回腸嚢肛門管吻合、回腸人工肛門造設術を2例、経肛門的止血術を2例に行った。再手術後の経過は良好で、前者2例は人工肛門閉鎖術を行い、後者2例は残存大腸切除・回腸嚢肛門管吻合術を施行、全例が社会復帰している。重症UCの大量下血で緊急手術を必要とした症例では、直腸を残存させると大量出血の可能性があり、初回手術時に可能であれば直腸を残さない大腸全摘,回腸嚢肛門(管)吻合術の選択を考慮する必要があると考えられた。
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