演題

意識障害で発症したElectrolyte Depletion Syndromeを伴った直腸絨毛腺腫の2例

[演者] 余語 孝乃助:1
[著者] 平松 聖史:1, 新井 利幸:1
1:安城更生病院外科

絨毛腺腫から粘液を産生し脱水・電解質異常をきたすElectrolyte depletion syndrome(EDS)は、比較的まれな病態である。今回、われわれはEDSを呈した直腸絨毛腺腫の2例を経験したので報告する。症例は、62歳男性、79歳男性。いずれの症例も意識障害あり当院へ救急搬送された。初診時、低K血症、急性腎障害を認め入院となった。入院後、低K血症と腎障害は改善したが、持続する頻回の下痢を認めた。1週間以上経過しても下痢の改善が得られないため精査を施行すると、CFで径10cmを越える直腸LSTが認められた。当科紹介となり手術:腹会陰式直腸切断術を施行した。両症例とも手術待機中に低K血症・腎障害の再増悪を認めたが、術後は正常化した。腫瘍からの多量の粘液分泌によるEDSと考えられた。切除標本の病理学的検査でMP以深の進行癌を伴う絨毛腺腫と診断した。
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