演題

虫垂原発悪性リンパ腫の1例

[演者] 青田 尚哲:1
[著者] 濱田 徹:1, 野沢 彰紀:1, 安田 武生:1, 塚崎 高志:1, 奥田 豊一:1
1:ツカザキ病院外科

【症例】81歳男性.Ⅱ型糖尿病.数日前より右下腹部痛,発熱を主訴に近医を受診し,急性虫垂炎の診断で当院紹介受診.腹部CT検査で急性虫垂炎穿孔に伴う膿瘍形成と診断,抗菌薬投与で保存的加療で経過をみていたが,虫垂腫瘍の可能性も考慮し,試験開腹術を施行した.手術所見は,虫垂は著しく腫大し,漿膜側は一部白色に変化していた.虫垂は後腹膜,小腸,S状結腸に癒着していたが,用手的に剥離可能であり,また,周囲に膿瘍の形成は認められなかった.病理組織所見はCD20,CD79a陽性であり,悪性リンパ腫(diffuse large B-cell type)と診断された.一部に虫垂間膜へのリンパ腫の浸潤が認められた.術後経過は良好で,現在悪性リンパ腫の治療中である.【結語】今回我々は,虫垂炎穿孔に伴う膿瘍と虫垂腫瘍との鑑別に苦慮し切除手術施行.病理組織検査で虫垂原発悪性リンパ腫と診断された症例を経験したので報告する.
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