演題

転移性大腸癌でのmFOLFOX6による高アンモニア脳症

[演者] 早阪 誠:1
[著者] 佐藤 沙希:1, 北村 智恵子:1, 惟康 良平:1, 坪井 文香:1, 本郷 久美子:1, 宮戸 秀世:1, 長谷川 聡:1, 北 雄介:1, 石原 行雄:1, 高林 直記:1, 小林 亮:1, 平松 毅幸:1, 鈴木 洋司:2
1:焼津市立総合病院外科, 2:焼津市立総合病院神経内科

転移性大腸癌でのFOLFOXによる高アンモニア血症を伴う脳症(FHE)は比較的稀で、症例報告は散見されるが、症例集積による検討は少ない。当院でも3例のFHEを経験し、うち1例は死に至り、FHEの特徴を十分把握する必要性を痛感した。医学中央雑誌に報告された本邦16例に自験例3例を加え集計すると、年齢の中央値は、72歳(30代-80代)。発症時期のコース数(1/2/3/4/5/6コース以上)は、10/2/2/1/3/1例で、1コース目が過半数であった。加療中の発症日(day 1/2/3/4/5)は、1/3/12/2/1例でday 3の発症が63%であった。前駆症状としては、嘔吐や食思不振による脱水症状が67%に認められた。血中アンモニア値(NH3)は全例で100μg/dl以上であったが、意識障害の程度とNH3は相関せず、意識障害が軽度であってもNH3が著明に上昇している場合がある。速やかに化療を中止することと、アミノレバンなどの保存的治療で比較的良好であるが、死亡例(5.3%)もあり慎重な診療が必要である。
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