演題

SY-23-3

自己組織フォンタン手術の遠隔成績

[演者] 平松 健司:1
[著者] 長嶋 光樹:1, 坂本 貴彦:1, 松村 剛毅:1, 上松 耕太:1, 立石 実:1, 島田 勝利:1, 早川 美奈子:1, 澤 真太郎:1, 山崎 健二:1
1:東京女子医科大学心臓血管外科

【背景と目的】教室では従来機能的単心室症に対し右心耳肺動脈吻合型Fontan術(412例)やBjork術(42例)を施行してきたが、遠隔期に右房拡大や心房性不整脈、血栓形成の為TCPC conversion(現在まで60例)が必要となってきている。近年将来の成長性が期待でき再手術を回避しうる自己組織によるFontan(auto Fontan)を可及的に行ってきており、その遠隔成績を検討した。【対象と方法】現在までに施行した自己心房壁フラップによるauto lateral tunnel (LT)49例及び再生血管を用いたTEG Fontan 25例を対象に、auto Fontan74例の遠隔成績を検討した. 平均経過観察期間はauto LT 10.7年、TEG Fontan 11.2年。 【結果】遠隔死亡はauto LTで1例(肺静脈閉塞)、TEG Fontanで1例(心不全)であり、KM解析では遠隔期生存率はauto LT 10年95.8%、TEG Fontan 10年96.0%であった。再手術はauto LTで7例(房室弁形成3例、心房内短絡発生例では閉鎖術1例とTCPC conversion3例)、TEG Fontanで1例(肺静脈閉塞解除)で、再手術回避率auto LT 10年91.8%、TEG Fontan 10年96.0%であった。TEG Fontanでは術後6例で原因不明の導管内狭窄が発生したが、全例PTAで対応可能であった。ワーファリン内服率は両群とも0%であった。またauto LTでは有意な心房性不整脈の出現は1例のみであった。遠隔期NYHA分類はauto LTでは再手術で房室弁形成した3例がII度で他はすべてI度、TEG FontanではSAS、PLE、房室弁逆流残存の3例がII度で他はI度であった。【考察と結語】自己組織によるFontan手術の遠隔成績は良好であり、将来の成長性、再手術回避の点で期待できると考えられた。しかし長期遠隔期における予後は不明であり、auto LTでは心房性不整脈や心房内短絡の発生に、TEG Fontanでは導管狭窄に対する注意が今後も必要である。
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