演題
OP-294-2
穿孔を伴う大腸癌の再発様式、再発・生存に対する影響の検討 |
【背景】穿孔を伴う大腸癌の再発様式、再発・生存への影響を検討した。【方法】2006年2月から2013年11月までに当科で外科的切除を施行したStageII/III大腸癌542例(II:305例、III:237例)を対象とした。【結 果】穿孔群の生存率(P=0.012)、無再発生存率(P<0.001)は非穿孔群に比べ有意に低かった。累積再発率は肝・肺・播種、全ての再発様式で穿孔群において有意に高かった。再発・生存のリスク因子をCox Hazard modelを用いて検討したところ、直腸癌、穿孔、ly2/v2、StageIIIが再発の独立したリスク因子であり、穿孔、リンパ節廓清数12個未満が生存の独立したリスク因子であった。【結論】穿孔を伴う大腸癌症例は独立した再発・生存のリスク因子であった。リンパ節廓清数12個未満は独立した生存におけるリスク因子であり、穿孔例に関してもリンパ節廓清を省略しないことが重要と考えた。