演題

SY-22-4

下部直腸癌における術前化学療法後の治療成績と術後肛門機能の予測

[演者] 合志 健一:1
[著者] 西澤 祐吏:1, 塚田 祐一郎:1, 横田 満:1, 小林 昭広:1, 伊藤 雅昭:1, 齋藤 典男:1
1:国立がん研究センター東病院大腸外科

【背景】直腸癌の術前放射線化学療法(CRT)は局所制御を目的に行われるが、術後肛門機能障害を招く。一方、術前化学療法という新たな概念が期待されている。【目的】病巣周辺の組織変性を評価し、術後肛門機能との関連を検討した。【対象と方法】対象はCRT47例、術前化学療法(NAC)群27例及び手術単独21例で、切除標本の組織変性を評価し、Wexner Score(WS)との関連を検討した。【結果】組織変性の項目はCRT群が他2群に比べ有意に高頻度であったが、他2群間では有意差を認めなかった。変性スコアはCRT群で有意に高値であった。CRT群における変性スコアとWSの間に相関を認めたが、NAC群では認められなかった。ストマ閉鎖後WSはCRT群・NAC群は同等であったが、高度排便障害は、CRT群に比べNAC群に少ない傾向であった。予後は有意差を認めなかった。【結語】NAC後の組織障害がCRTに比べ軽度であったことから、術後肛門機能温存が期待される。
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