演題

OP-286-6

左三角間膜(left triangular ligament: LTL)と肝線維付属(appendix fibrosa hepatis: AFH)の解剖学的関係の再確認—腹部外科における要点—

[演者] 小暮 公孝:1
[著者] 小島 至:1, 石崎 政利:2, 根本 雅明:2, 桑野 博之:2, 松崎 利行:3, 依藤 宏:4, 高田 邦昭:5, 磯村 寛樹:6, 幕内 雅敏:7
1:群馬大学生体調節研究所, 2:群馬大学病態総合外科, 3:群馬大学器官代謝制御学, 4:群馬大学器官機能制御学, 5:群馬大学学長室, 6:群馬大学分子予防医学, 7:日本赤十字医療センター

【目的】噴門部周辺を郭清する胃全摘術後の胆汁漏の報告が散見されるが、殆ど「左三角間膜(LTL)からの胆汁漏」と記載されている。LTLは腹膜からなり遺残肝組織を含まない。胆汁漏は左肝が萎縮した肝繊維付属(AFH)内の遺残胆管の切断に起因する。本研究は胆汁漏予防につながる両者の解剖学的関係の把握を目的。
【対象と方法】 解剖用屍体肝47例のLTLとAFHを肉眼的に観察、その内、27例のAFHを組織学的に検討。
【結果】 LTLはAFHの全長に渡って存在していた。LTLの起始部には左肝上にあるものとAFH上にあるものとの2型が認められた。12例でAFH 内に太い遺残胆管が認められたが、これらが切離された場合に胆汁漏が起きる可能性が示唆された。
【まとめ】 LTLとAFHは一体となっており肉眼的には識別しにくい。両者の解剖学的関係を正確に把握することが術後胆汁漏防止につながる。
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