演題

OP-282-8

胆道癌におけるHDAC阻害剤を用いた上皮間葉転換と化学療法抵抗性の制御

[演者] 阪本 卓也:1
[著者] 小林 省吾:1, 和田 浩志:1, 友國 晃:1, 富丸 慶人:1, 浅岡 忠史:1, 濱 直樹:1, 川本 弘一:1, 江口 英利:1, 梅下 浩司:2, 永野 浩昭:1, 土岐 祐一郎:1, 森 正樹:1
1:大阪大学消化器外科, 2:大阪大学周手術期管理学

【目的】われわれは、胆道癌においてTGF-βなどの炎症性サイトカインが上皮間葉転換 (EMT) を誘導し、化学療法抵抗性を引き起こすことを報告してきた。本研究では、ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤 (HDAC-inh) に着目し、EMTおよび化学療法抵抗性に与える影響について検討した。【方法】胆道癌細胞株を用いて、Control群、TGF-β投与群、TGF-β+HDAC-inh併用群におけるEMT関連マーカーの発現について比較し、HDAC-inhがTGF-βのシグナル伝達経路に与える影響について検討した。【結果】HDAC-inh併用群では、TGF-β投与群と比較して、E-cadherinの発現上昇、N-cadherinの発現低下が見られ、抗癌剤耐性が減弱していた。TGF-βのシグナル伝達因子であるSMAD4は、細胞全体における発現に差はなく、核内での発現がHDAC-inh併用群で低下していた。【結語】HDAC-inhはTGF-βのシグナル伝達阻害を介してEMTを制御し、化学療法抵抗性を減弱させる可能性が示唆された。
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