演題

OP-276-1

巨大肝嚢胞に対する腹腔鏡下肝嚢胞開窓術におけるICG蛍光法の応用

[演者] 北嶋 俊寛:1
[著者] 藤本 康弘:1, 波多野 悦朗:1, 光法 雄介:1, 田浦 康二朗:1, 水本 雅己:1, 上本 伸二:1
1:京都大学肝胆膵・移植外科

【緒言】腹腔鏡下肝嚢胞開窓術は巨大肝嚢胞に対する標準治療の一つとなったが、巨大嚢胞による圧排・変位を認め、術中の胆管損傷に注意が必要である。【手術手技】気腹後にICGをENBD tubeから注入し胆道造影を施行し、総胆管の走行を確認した。総胆管は巨大嚢胞により大きく左に圧排されており、嚢胞壁に極めて近接していた。通常内視鏡では肝内胆管の走行が判別困難な症例においても、蛍光胆道造影により嚢胞隔壁内を走行していることが視認でき、安全に切離ライン設定が可能となった。また、嚢胞と肝実質の境界が不明瞭な際は、ICGを経静脈的に投与し肝実質を染色することで、切離ラインを明瞭に確認して嚢胞壁を切除できる。【結語】巨大肝嚢胞の開窓術においては解剖学的変位により胆管損傷が危惧されるが、腹腔鏡下ICG蛍光胆道造影法は胆汁漏を回避するために安全かつ有用な手術手技であり、経静脈投与併用により過不足のない肝嚢胞開窓術が可能となる。
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