演題

OP-268-1

浸潤性膵管癌における膵内転移の臨床病理学的意義

[演者] 大黒 聖二:1
[著者] 島田 和明:2, 小菅 智男:2, 川崎 誠治:1, 猪野 義典:3, 金井 弥栄:3, 平岡 伸介:3
1:順天堂大学肝胆膵外科, 2:国立がん研究センター中央病院肝胆膵外科, 3:国立がん研究センター研究所病理部

【目的】浸潤性膵管癌における膵内転移の臨床病理学的特徴を明らかにすること。【方法】浸潤性膵管癌外科切除393例について、以下を満たす浸潤癌病変を膵内転移巣と定義し、5mm間隔全割組織標本を検討した。(1)主病巣と連続性がなく5mm以上離れて膵内に存在、(2)主病巣の組織型と同一あるいはそれよりも分化度が低い、(3) PanINやIPMNsなどの前癌病変を随伴しない。【結果】393症例中、21症例(5.3%)に計26個の膵内転移巣を認めた。膵内転移の存在と他の臨床病理学的因子に有意な関連を認めず、UICC-TNM病期毎の膵内転移の頻度はStage IAが0%(0/7)、IBが17%(1/6)、IIAが5%(5/92)、IIBが4%(11/252)、IIIが0%(0/1)、IVが11%(4/35)と、各病期間に有意差を認めなかった。多変量解析にて膵内転移は有意な予後不良因子であった。【結論】膵内転移は浸潤性膵管癌切除症例における独立した予後因子であり、腫瘍悪性形質を示す指標である。
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