演題

OP-266-6

切除可能境界および切除不能膵癌に対する術前化学放射線療法後のR0切除

[演者] 高野 公徳:1
[著者] 千葉 斉一:1, 富田 晃一:1, 佐野 達:1, 沖原 正章:1, 若林 大雅:1, 島津 元秀:1, 河地 茂行:1
1:東京医科大学八王子医療センター消化器外科・移植外科

膵癌においてはR0手術を達成することが根治の条件である.当科では2010年より,主幹動脈に浸潤する切除可能境界(BR)および切除不能(UR)膵癌に対して化学放射線療法後に手術を企画している.特に放射線療法は切除断端の腫瘍を死滅させることを目的とし,脈管浸潤部を含む腫瘍最接近部を広めに含めて照射する.術前CTから血管解剖を3D構築して切除線をシミュレーションし,すべての腫瘍最接近点を迅速病理診断に提出し確実なR0手術を達成する.化学放射線療法後は組織の瘢痕化,剥離層の浮腫状変化を伴うため,全ての分枝をテーピングしながら手術を行う.動脈系は鈍的剥離が困難なため,瘢痕化した神経叢と動脈の境界を鋭的に剥離する.門脈系は術前治療の影響が及ばない広めの切除線を設定し,必要に応じ再建する.術前化学放射線療法後に切除したBRおよびUR膵癌7例中6例にR0切除が達成され,1生・2生率は83.3%と50.0%で中央生存期間は24.4か月であった.
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